岡本太郎が水彩で描いたテーマ不明の女性像。ともあれ、たいへん珍しいモチーフの肉筆画です。プロとして画を描いた経験のない方には、素人が描いた贋作に見えるかもしれませんが、素人には決して描けない強烈な個性の独自の作品です。理屈を超えて私たち鑑賞者を惹きつける、例えようもない魅力があります。岡本太郎の真作であることを保証いたします。なお掲題の「血染めの女」は仮題です。

作品サイズ：28.8㎝×16.7㎝。額サイズ：39.8㎝×30.8㎝×2.2㎝。作品全体に経年なりの軽いヤケと部分的な薄シミはありますが傷みはなく良好な状態です。また額全体に経年なりのヤケ、マット全体に経年なりのヤケと薄シミ、吊り金具にサビがあります。他に目につくような傷みはありません。額の前面にガラスがあります。経年感が気になる神経質な方は入札をご遠慮ください。掲載の画像でご確認のうえ入札をご検討ください。発送はクロネコヤマト宅急便（送料着払い）とさせていただきます。

なお、商品説明に真作保証と記載のない作品は模写作品として出品しております。また、評価＝新規の方や評価に「落札者都合による落札拒否」の事歴が多い入札者は終了前に入札を削除いたします。また、海外へ転売するために落札する業者または落札代行業者の方とは取引きいたしません。落札終了後は取引メッセージを通じて連絡いたしますが、落札日から3日以内に落札手続きがない場合は次点の方を繰り上げさせていただきます。落札しておいて連絡も手続きもしない方は、ブラックリストに登録しますので、当方への入札は以後できなくなります。非常識な低い入札額で終了しそうな場合は、終了間際に出品を取り消しいたします。領収書は、発行いたしません。

岡本太郎（おかもと・たろう） 1911年～1996年

1911年、マンガ家の岡本一平と歌人で小説家の岡本かの子の長男として、神奈川県に生まれる。1917年、小学校に入学するが、1学期で退学。翌年4月に慶應義塾幼稚舎に入学。1929年、慶應義塾普通部を卒業。1929年、東京美術学校西洋画科に入学。この年、両親に同行してヨーロッパへ渡航。約10年にわたってフランスで過ごす。1931年、ピカソの作品に感化されてサロン・デ・シュルアンデパンダンに『傷ましき腕』 (1936) を出品。また多くの芸術家と交流し、展覧会に出品を重ねる。1937年まで抽象美術のグループ「アブストラクシオン・クレアシオン」に参加。1936年、神秘主義と政治革命を目指す「社会学研究所」に加わる。この間、パリ大学で哲学・社会学・民族学を修める。1937年、26歳で初めての画集『OKAMOTO』(ピエール・クルチオン序文）を刊行。1939年、パリ大学卒業。1940年、第2次世界大戦の戦局悪化のためパリを逃れてマルセイユから帰国。1941年、二科会に入会 (1961年に脱退) 。二科会に「傷ましき腕」(油彩)、「コントルポアン」(シルクスクリーン)などを出品し二科賞を受賞。1942年、応召。中国戦線に出征。1946年、復員。また戦時の空襲で、アトリエや作品はすべて失われる。戦後は前衛派の主流として花田清輝、野間宏らと「夜の会」を結成して前衛芸術を推進。原色図形などによる作品を発表。旧態依然とした日本の美術界に対し、自由で前衛的な芸術活動を展開する一方、縄文土器に美術的価値を見出し、日本の伝統や風俗にも目を向ける。1960年代以後、各国の国際展に出品、海外でも評価を得る。また評論家としても活躍するほか、舞台装置やモニュメントの制作、メダル、織物、家具のデザインを手がける。1970年の日本万国博覧会ではテーマ展示プロデューサーをつとめ、『太陽の塔』を設計。博覧会終了後に取り壊されることとなっていたが、市民による保存運動により保存され、今日では高度成長期の日本を象徴する建造物となっている。作品は、絵画や彫刻から、舞台、建築、プロダクトデザインなど多岐にわたり、ピアノやスキーにも取り組むなど、活動は幅広い。マスコミにも積極的に登場し、「芸術は爆発だ」などの名言で知られる。1968年から1969年にかけてメキシコで制作が進められ、その後は未完のまま行方が分からなくなっていた壁画「明日の神話」が2003年に発見され、日本の「明日の神話」再生プロジェクトによって修復。2008年、東京の渋谷駅のJR線と京王井の頭線を結ぶマークシティ内連絡通路に公開・恒久設置された。1996年、急性呼吸不全で死去。

真作保証品につきましては、公的美術品鑑定機関により贋作と鑑定された場合のみ、1ヶ月以内でしたら当方で鑑定書類を精査したうえ、返品・返金に応じさせていただきます。ただし鑑定関連費用、返品送料、出品者が負担する落札システム利用料（落札金額から差し引かれる金額）は、すべて落札者様の負担になりますのでご承知おきください。以上の条件を了承できない方は、入札なさらないでください。